MIRAINOTOBARI
例えば君との離れたこの距離が
もっとずっとだなんて想像してたんだ
伝えてしまえば壊れてしまうからね
大事にしまっておこうかなんて
傷つかないように生きるためのコツ 分かんないままで
君の街の時刻表 指先でなぞった
がらんどうの改札から君と二人見てたんだ
並んだ影も駅のホームも
本当に言いたかった言葉も 全てが愛しくて
燦然と君、鮮やいた
「誰かに選ばれたつもりはないけれど
とりわけ選んでいたこともなかったよな」
身も蓋もないのに強がった罰だね、
ひどく弱いくせに傷つけた罰さ
モノクロのこの感情 手放すのが怖くて 泣いてたんだ
消えそうに吐き出した「もう何処にも行かないで」
街頭の声、雑踏が 震えた声ごとかき消した
本当に欲しかった言葉は
もっと簡単だったはずだ そんなじゃないんだよ 馬鹿
燦然と涙、鮮やいた
寄りかかる肩 癖っ毛を撫でる手も
このままでいたいなんて 言えないままで
がらんどうの心を 言葉の波で埋めるんだ
伝えたかったもの全部を
忘れずにしまっておくんだ もう逃げたりしないんだよ
この場所で輝くんだ
君がここにいなくたって
迷わずに進めるんだよ
燦然と今、鮮やいた
作詞:イノウエチアキ(放ツ)
作曲:吾郷冬樹